公開日 2017年2月7日
横穴公園内には、第2~4支群の129基の横穴が保存されています。その中で、25基の横穴は、門扉越しですが、内部を見学できるようにしています。園内にある遊歩道に沿って横穴が開口しており、各所に設置された説明板や音声解説装置は、見学の参考にしていただけます。
ふるさと広場には全国の横穴を紹介するための施設、公園内の陶板立体模型、原寸大の横穴埋葬状況復元模型などを設置し、横穴に対する理解を深めるための学習広場としています。
ふるさと広場
また、屋外展示広場には、市内の古代寺院に伴う礎石などを展示しています。また、高井田山古墳も覆屋をかけ、石室内には副葬品のレプリカを置いて見学できるようにしています。
園内数箇所には広場を設置し、休憩スペースとするとともに、自然に親しみながら来園者に楽しんでもらえるように工夫しています。
公園全体が里山としての自然を残しており、鳥や昆虫などをたくさん見ることができます。また、万葉植物や桜・つつじ・紅葉など四季折々の花木も楽しむことができます。このように、史跡高井田横穴公園は、自然と一体となりながら横穴を見学することによって、歴史・文化財に触れ、学習できる公園となっています。
竹林広場
これからの課題
開園から25年を経て、施設の老朽化や破損が目立つようになってきました。また、凝灰岩の風化による横穴保存状態の悪化、線刻壁画の保存方法などが大きな課題となっています。
線刻壁画のなかでも最も著名な船に乗る人物の壁画を有する3-5号横穴を対象に、高井田横穴線刻壁画保存検討委員会を設置し、壁画の保存方法について検討を重ね、平成21年度に保存工事を実施しました。しかしながら、横穴や線刻壁画の保存問題が解決されたわけではなく、今後も観察を続けながら、より良い保存方法を探究していく必要があります。
ご利用案内
各横穴は、普段は内部に入ることができませんが、事前に申込をしていただいた団体(5名以上)に対しては、内部に入って見学できるようにしています。また、春と秋には、見学可能な横穴を開放し、職員が説明にあたる特別公開も実施しております。ぜひ、ご利用ください。
※ただし、第3支群5号横穴内部の見学はできません。
ごあんない ・横穴の見学は自由ですが、横穴内部の見学を希望される場合は、事前に歴史資料館まで申し込んで下さい。 |