【広報コラム】「柏原に積石塚(つみいしづか)あり」(2026・4)

公開日 2026年3月26日

 「積石塚」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。塚という名の通り、これは古代のお墓の一種です。石を積み上げて造るこのお墓は、中央アジアや中国北東部、韓国、そして日本でもいくつかみられます。
 日本では、古墳時代中・後期のものが長野県などで多く見つかっており、他の地域でもこの時期のものが主です。
 しかし、徳島県などでは弥生時代終末期頃に石を積んだ墳丘墓が造られており、古墳時代前期には隣の香川県にも広がりつつ積石塚が造られています。
 そんな古墳時代前期の積石塚が柏原市内にも存在します。それが、国分市場の松岳山古墳と茶臼塚古墳です。ただし、どちらとも古墳の核となる部分は土を盛っており、厳密には石のみで造った古墳ではありません。
 どちらも、近くの芝山産の石材を大量に積み上げて造られています。特に茶臼塚古墳は2段の階段状に真っ直ぐ石を積み上げており、前期古墳としては日本で唯一です。
 この柏原の積石塚が、どこから伝わってきたのかはさまざまな意見があります。同時期の積石塚が見られる香川などや、茶臼塚古墳と似たタイプの積石塚がみられる韓国・
百済(くだら)がその候補です。今後調査が進めば、この謎も明らかになるかもしれません。
 歴史資料館では、6月7日㈰までこれら積石塚を考える春季企画展を開催していますので、ぜひお越しください。

茶臼塚古墳積石

 ▶茶臼塚古墳の積石

(2026年4月号掲載) 

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