公開日 2017年6月21日
【沖田考司さん@堅上小中学校】
平成22年に豊中市から移住され、平成27年度には、お子さんが通う
堅上小学校・中学校のPTA会長を務められた沖田考司さんにお話しを聞きました。

![]() |
転勤が移住のきっかけです。 住まいを探すにあたって最も重視したのは、 当時小学1年生と3年生だった子どもたちが通う学校でした。 妻がもともと、「小規模特認校(小規模で、自然豊かな環境で特色ある教育活動を展開し、 一定の条件のもとで市内全域の児童・生徒が入学・転入学できる学校)」を希望していたので、 兵庫県や大阪府の小規模特認校をいくつか見学しました。 その中で、柏原市の堅上小学校だけが、 幼稚園・小学校・中学校の教育が連動しており(幼小中一貫教育)、魅力を感じました。 いざ学校説明会に参加してみると、 全学年が1クラス20名という予想以上にコンパクトな環境で驚きましたが、 この学校に子どもたちを通わせたい、柏原に住みたい!と思いました。 私や妻の世代はベビーブームで、1クラスが45名、しかも学年で13クラスもあった時代ですから、 憧れもあったのかもしれません。 たまたま柏原市で良い物件に出会えたのも重なり、移住を決意しました。 |

![]() |
特に不安はありませんでしたが、 わたしは平成27年度に堅上小学校・中学校のPTA会長を務めさせていただいたので 堅上小中学校に限ったお話をさせていただくと、 保護者の方々から、登校に関する不安の声をよく聞きました。 堅上小中学校は、自然に恵まれた場所にあるので、 「こんな山の上にある学校に、わが子が毎日登校できるのか?」と。 小学校はスクールバスが利用できますが、中学生になると、バスには乗れなくなり、 最寄りの堅上駅から約2km歩いて通うことになります。 けれど実際は、問題ありませんよ。 例えばわたしの子どもはもともと身体が弱い方で、 以前の学校はわずか徒歩5分のところにありながらも、 時々休んでいた状態でした。 そんな子も今は中学生になり、ほぼ皆勤で通っています。 ずいぶん体が強くなったなぁと、うれしく思っています。 子どもって、大人が思っている以上にすごいんですよ! |

![]() |
はじめは漠然と、コンパクトな学校なので 先生と生徒のコミュニケーションが活発なのだろうと思っていましたが、 実際は予想以上に密接でした。 熱心な先生が多く、些細なことでも、 子どもになにかトラブルがあれば先生が妻に連絡をくださいます。 また、生徒同士も学年を越えて互いに顔と名前を知っている環境です。 保護者同士も、バレーボール大会や文化祭などのイベントを通して、自然と結束していきます。 私自身は、PTA会長をさせていただいたことで、 より地域とのつながりを実感するようになりました。 特徴的な点を挙げると…例えば、体育大会は幼小中合同で行います。 中学生が、幼稚園の子の手をひいて走るんです。 それに授業では「表現科」「えいご科」という堅上独自の教科があり、 「表現科」で学んだことが生きているのか、文化祭で行う演劇は、 ぜひいろいろな方に一度見ていただきたいくらい良い出来です。 人数が少ない分、みんなにしっかり役割が当たることもあり、とにかく本気なんです! 以前観たときは、ミュージカルのような形式で、 生徒が脚本を考えて、照明などの裏方も、演者も、 みんな自分たちで行っていて内容も素晴らしかったです。 わたしの子どもは、積極的ではない方だと思っていましたが、 舞台で大きな声で演技している姿を見て、「やっぱりここに来てよかった!」と感動しました。 |

正直なところ、学校を第一目的に決めたので、 結局お気に入りというのは、堅上小中学校なんです。 わたしだけでなく、学校の満足度アンケートを見ていただくと、 「来てよかった」という保護者が多いことがわかりますよ。 学校と保護者がともに生徒を見守り、 何事も「少人数だからできない」ではなく、 「少人数だからこそできる」という 前向きな方向に協力して取り組んでいます。 住み心地だけでいうと、ショッピングモールがあれば良いなとか、 もっと道路の利便性が良ければいいなと思うこともありますが、 子どもたちの成長する姿を見ていると、柏原に来てよかったと思っています。 |