公開日 2023年4月4日
健全育成会とは
近年、急激な社会の変化に伴い、学校と地域を取り巻く課題はますます複雑化、多様化している。学校は、いじめや暴力行為等の問題行動の発生、不登校児童生徒数や特別な配慮を必要とする児童生徒数の増加など、多様な児童生徒及び保護者等への対応が必要な状況となっている。一方、地域においても、家族形態の変化、価値観やライフスタイルの多様化等により、地域社会における支え合いやつながりが希薄化することによって、地域社会の停滞や教育力の低下などが指摘されている。
そうした状況の中、子どもたちの育成を、家庭と学校に任せるのではなく、家庭・地域・学校が一体となり、連携・協働していくことで「地域とともにある学校づくり」と「学校を核とした地域づくり」を併せて実現していくことが求められている。柏原市では、家庭・地域・学校の活動をつなぎ、連携・協働していくため、各学校区に、地域の各種団体代表者が集う「健全育成会」を組織し、課題解決・目標達成をめざしている。また、市内13の各健全育成会の連絡調整・情報共有等を目的とし、各健全育成会会長や、各種社会教育団体代表、学校関係者等から組織された健全育成協議会を設置し、子どもたちや地域社会の抱える諸問題についての情報交換や意見交流を行っている。
健全育成会の目的と活動目標
健全育成会の目的は、前述の通り、家庭・地域・学校が一体となり、連携・協働していくことで、「地域とともにある学校づくり」と「学校を核とした地域づくり」を併せて実現していくことである。この目的に向けて、以下のことを活動目標とする。
○家庭・地域・学校をつなぐ「地域ふれあい活動」を実施する。
○子どもたちを事故や犯罪から守るため「見守り隊活動」や「こども110番運動」等を推進する。
○「顔と名前の一致する人間関係づくり」のため、子どもたちに積極的に声をかけ、関わる。
○学校の教育活動の充実や教育環境の整備、放課後の居場所づくりなどの「学校支援活動」を行う。
○地域の実情や課題を把握するため、会議において、情報共有を行う。
また、健全育成協議会では、各会において上記活動目標に沿って積極的な活動が行われ、目的の達成に近づくよう、「有効な施策の協議と提案」「各会の運営に関する指導及び連絡調整」「各会の活動や事業への補助」等を行うことで、各会の下支えとなることを目標とする。
市内13の健全育成会
健全育成会は、市内の小中学校区ごとに組織され、現在、以下の13の健全育成会があります。
・柏原中学校青少年健全育成会 ・堅上中学校区青少年健全育成会
・国分中学校青少年健全育成会 ・堅下北中学校青少年健全育成会
・堅下南小中学校青少年健全育成会 ・玉手中学校青少年健全育成会
・柏原小学校青少年健全育成会 ・柏原東小学校青少年健全育成会
・堅下小学校青少年健全育成会 ・国分小学校青少年健全育成会
・玉手小学校青少年健全育成会 ・堅下北小学校青少年健全育成会
・旭ヶ丘小学校青少年健全育成会
健全育成会の主な活動
・地域ふれあい活動
フェスタや花植え活動など、地域住民と子どもたちが一緒になって活動し、そのふれあいの中で、地域の絆を深める活動です。
・学校支援活動
校庭の草引きや芝生の整備など、学校を支援し、子どもたちにとってよりよい学びの場づくりを応援する活動です。
・こども110番の家
子どもたちがトラブルに巻き込まれそうになった時に 助けを求めてかけこめる場所として、家や事業所に登録いただいています。
・子どもの安全見守り隊
朝、通学路に立ち、子どもたちが安全に登校できるよう、見守る活動です。旗振り誘導をしたり、あいさつ運動をしたりもします。
※他にも「柏原市放課後子ども教室(通称:のびのびルーム)」の運営にも、多くの健全育成会が携わっています。のびのびルームの概要はこちらから。
健全育成会を構成する諸団体
PTA(OB含む)、幼稚園/こども園/保育園/保育所/小学校/中学校教職員、青少年指導員、
こども会育成会、更生保護女性会、区長会、保護司会、老人会/老人クラブ、壮年会、
青年団、民生・児童委員、民生主任児童委員、地区福祉委員会、体育協会、防犯協会、
BBS会、スポーツ教室関係者、ボランティア団体、地域コーディネーター、放課後子ども教室関係者、
駐在所警官、地域福祉施設代表・・・他