帯状疱疹予防接種が令和7年4月1日から定期接種となります。

公開日 2025年3月25日

目次

・帯状疱疹とは

・帯状疱疹の予防

・帯状疱疹ワクチンの種類

・帯状疱疹ワクチンの効果

・帯状疱疹ワクチンの安全性

・接種対象者

・接種費用

・接種場所

・予防接種までの流れ

・その他

【帯状疱疹とは】

 帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。日本人の成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏しているといわれています。子どものときに感染した水ぼうそうのウイルスは、治ったあとも体内に潜伏し過労やストレス、疾病、または治療により免疫機能が低下すると、再び活性化し帯状疱疹を発症するとされています。50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。帯状疱疹から帯状疱疹後神経痛に移行した場合、慢性的な痛みが長く続く場合があります。

帯状疱疹後神経痛とは➡皮膚症状が治まった後も、ウイルスによる神経の損傷で3か月以上痛みが続いている状態を言います。帯状疱疹を発症した50歳以上の約2割の方が、帯状疱疹後神経痛になると言われています。その他の合併症として、顔面神経麻痺や難聴等があります。

帯状疱疹にかかってしまっても、飲み薬で治療可能です。発疹とともに強い痛みがあるときは、早めに皮膚科や内科などの医療機関を受診しましょう。

【帯状疱疹の予防】

 発症を防ぐためには予防接種が有効です。また、免疫機能の低下を防ぐためにバランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠をとるなどの日ごろの体調管理を心掛けましょう。

【帯状疱疹ワクチンの種類】

 帯状疱疹予防接種のワクチンは、2種類あり、接種方法や効果などが異なります。予防接種による効果や副反応等ご理解いただいたうえで接種の判断をしてください。どちらのワクチンが良いか等のご相談に市では対応しておりません。接種に関することは、かかりつけ医にご相談ください。

  生ワクチン(阪大微研) 不活化ワクチン(GSK社)

接種回数
(接種方法)

1回(皮下接種)

2回(筋肉内接種)

※1回目は令和8年1月末日までに接種を開始してください。

接種間隔

・2か月間隔で2回接種
※接種間隔が2か月を超えた場合は、6か月後までに2回目の接種を行う。

※定期接種期間内(令和8年3月31日まで)に2回接種を完了してください。

※病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。

接種できない方 病気や治療によって、免疫が低下している方は接種できません。 免疫の状態に関わらず接種可能です。

接種に注意が
必要な方

輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。 筋肉内に接種をするため、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。

 その他に、接種前に発熱を呈している方、重篤な急性疾患に罹っている方、それぞれの予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方等はいずれのワクチン接種出来ません。
 また、心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方、けいれんを起こしたことがある方、免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方、帯状疱疹ワクチン(生ワクチン、不活化ワクチン)の成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方等はいずれのワクチンについても接種に注意が必要です。

【帯状疱疹ワクチンの効果】

  生ワクチン(阪大微研) 不活化ワクチン(GSK社)
接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点 7割程度の予防効果

※ 合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、不活化ワクチンは9割以上と報告されています。

【帯状疱疹ワクチンの安全性】

 ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、不活化ワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。

主な副反応の発現割合 生ワクチン(阪大微研) 不活化ワクチン(GSK社)
70%以上 疼痛*
30%以上 発赤* 発赤*・筋肉通・疲労
10%以上

掻痒感*・熱感*・腫脹*
疼痛*・硬結*

頭痛・腫脹*・悪寒・発熱・胃腸症状
1%以上 発赤・倦怠感 掻痒感*・倦怠感・その他の疼痛

                *ワクチンを接種した部位の症状 各社の添付文書より厚労省にて作成

【接種対象者】

1.令和7年度に以下の年齢になる方(年齢早見表)
※年度(4月1日~3月31日)ごとに対象者が変わります

年齢 生年月日
65歳 昭和35年4月2日生まれ~昭和36年4月1日生まれの方
70歳 昭和30年4月2日生まれ~昭和31年4月1日生まれの方
75歳 昭和25年4月2日生まれ~昭和26年4月1日生まれの方
80歳 昭和20年4月2日生まれ~昭和21年4月1日生まれの方
85歳 昭和15年4月2日生まれ~昭和16年4月1日生まれの方
90歳 昭和10年4月2日生まれ~昭和11年4月1日生まれの方
95歳 昭和5年4月2日生まれ~昭和6年4月1日生まれの方
100歳以上 大正15年4月1日以前に生まれた方

※100歳以上の方は、令和7年度に限り全員を対象とする。

※上記年齢以外については、経過措置として令和7年度~11年度までの5年間、各年度(4月1日~3月31日)に65・70・75・80・85・90・95・100歳になる方が対象になりますので、接種対象年齢になるまでお待ちください。

2.60歳以上65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能の障害を有する方(免疫機能の障害で身体障害者手帳1級相当)
※身体障害者手帳のコピーが必要です。

【接種費用】※接種費用の助成はいずれか一方のワクチンのみ

帯状疱疹ワクチン種類 自己負担額
生ワクチン(阪大微研) 4000円
不活化ワクチン(GSK社) 10000円×2回
  • 生活保護受給者は、接種費用無料です。
  • 柏原市の定期予防接種費用助成回数を超える接種費用は自己負担になります。
  • 定期接種の対象者が既に一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種とすることができます。

【接種場所】

柏原市内の実施医療機関で接種することができます。

※取扱いワクチンにつきましては、医療機関にお問合わせください。
※事前に予約が必要な場合がありますので、医療機関にお問い合わせください。

【予防接種までの流れ】

※はがきの送付や受診券の発行はありません。

    備考

事前に柏原市実施の医療機関に接種日・接種するワクチンを予約

令和7年3月31日以前に帯状疱疹ワクチンを任意での接種を受けられた方は、医療機関へご相談ください。

柏原市実施医療機関にて予防接種を受ける

 

持ち物
・本人確認書類(マイナンバーカード等)
・予防接種費用
・医療機関でもらえる接種済証(不活化ワクチン2回目接種の方のみ)

・生活保護受給者証明書の「氏名・生年月日・住所」記載面のコピー(生活保護受給者のみ)
・身体障害者手帳の「氏名・生年月日・住所」記載面のコピー(免疫機能の障害で身体障害者手帳1級相当の方のみ)

 ご不明な点等ございましたら、健康づくり課(☎072-920-7381)までお気軽にお問合せください。

【その他】

 柏原市以外での予防接種に関してはこちら

 予防接種健康被害救済制度についてはこちら

お問い合わせ

健康づくり課
TEL:072-920-7381
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