公開日 2025年8月27日
令和7年度秋季企画展
「大和川つけかえと万年長十郎」
令和7年度秋季企画展パンフレット[PDF:814KB] (全4ページ)
日時
令和7年9月9日(火)~12月7日(日)
概要
つけかえ前の大和川は、久宝寺川、玉櫛川、平野川などに分かれて流れ、大坂城の北で、もとの淀川(今の大川)に流れこんでいました。しかし、なだらかな平野を流れていたため水が流れにくく、大雨が降るとすぐに洪水をおこしていました。なんども洪水をおこしていた大和川は、宝永元年(1704)につけかえられました。北へと流れていた川を、西の海へと流れるように新しい大和川をつくったのです。
万治2年(1659)ごろから、洪水に苦しむ人たちは大和川をつけかえてほしいとお願いをするようになりました。幕府はつけかえが必要かどうか何度も調査をしましたが、天和3年(1683)に「ぜったいにつけかえしない」と決めました。ところが、元禄14年(1701)ごろに、急につけかえることに決めたのです。つけかえることに決めた中心人物は、大和川を管理する堤奉行をしていた万年長十郎でした。万年長十郎は、どんな人だったのでしょうか。どうして、つけかえることに決めたのでしょうか。万年長十郎を通じて、大和川のつけかえについて考えてみたいと思います。
展示資料
古大和川附換前水害下調図、堤切所之覚、同附箋図、河内国絵図、付替嘆願書、乍恐御訴訟言上、川違新川普請大積り、地形高下の図、川違新川図、乍恐書付を以御新田御願申上候(以上、当館所蔵中家文書)、摂津国住吉郡庭井新田当卯御年貢可納割付之事(当館寄託柏元家文書)、乍恐迷惑之御訴訟、川違迷惑之御訴訟、舟橋村絵図(以上松永白洲記念館所蔵文書)
コラム
文化財講演会
秋季企画展の内容についてより深く知っていただくため、大和川つけかえ研究の第一人者である当館安村特別館長による講演会を開催します。
テーマ「大和川つけかえと万年長十郎」
講師:安村俊史(当館特別館長)
・日時:11月15日(土) 13:30~15:00(受付13:00~)
・会場:当館 研修室
・定員:先着90名(申込み不要)
・参加費:200円
詳しくはこちら → 文化財講演会
特集展示
秋季企画展に関連して、つけかえ後の大和川について、新田開発やつけかえ後の水利関係の史料とともに、綿繰り機など綿関連の実物資料を展示しています。中甚兵衛についても、紹介しています。
テーマ「つけかえ後の大和川」
・日時:令和7年9月9日(火)~12月21日(日)
・会場:当館 常設展示室
ビジュアルヒストリーガイド in 柏原
Zoomを使って巡るオンラインツアーです。パソコンやスマホがあればどなたもご自由に参加いただけます。 お好きな場所から、お気軽にご参加ください!
第30回「大和川つけかえスポットをめぐる」
日時: 9月29日(月) 14:00~15:00
市内にある大和川つけかえに関係するスポットについて、学芸員とリポーターがオンラインを通じて紹介します。
第31回「もっと知りたい企画展-大和川つけかえと万年長十郎-」
日時:10月27日(月) 14:00~15:00
秋季企画展の主な資料や注目ポイントを企画展示室からZOOMを使いオンラインライブでご案内します。
詳しくはこちら → ビジュアルヒストリーガイド in 柏原